瑞声科技控股 (AACテクノロジーズ・ホールディングス)は中国の音響関連部品メーカーで、海外にも複数の研究開発センターを持つ。
目次
サマリ
瑞声科技控股 (AACテクノロジーズ・ホールディングス)は1993年に創業し、中国深圳に本社を構える、電子部品メーカーで、音響関連のマイクやスピーカーなど、小型部品の設計・開発・製造を行う。同部品はスマートフォンやタブレット、ノートパソコン、モバイル機器などに使われる。2005年には香港株式市場に上場し、2016年よりハンセン指数の構成銘柄入りを果たしている。
瑞声科技は1996年に米国モトローラと組んだことをきっかけに大きく飛躍することになる。当時は日本企業によるレシーバーのコイル巻線技術を打破するマイクロ音響デバイスを開発することを求められていた。その後、技術優位性を持つ同分野での海外企業の買収なども通じて、開発研究を徹底して行った。現在は、中国や米国だけでなく、フィンランドやデンマーク、韓国、日本、シンガポールに研究開発(R&D)センターがある。米アップル社のメインのサプライヤーでもある。
市場競争の激化が指摘されるなかでも、様々な価格帯のアンドロイド・スマホにも製品が浸透したことはプラスに働いていたとされる。しかし、ファーウェイショックなど、米中摩擦によるスマホ・サプライチェーンの混乱を受けて先行きの見通しに不透明感は強いとされる。
特徴
筆頭株主:Chun Yuan Wu 約22%
同銘柄は創業者であるChun Yuan Wuが筆頭株主を務めるが、続いて共同創業者でかつCEOであるZhengmin Panが約19%を保有するため、両名で会社経営に大きな影響力を持つ。
配当利回り:約0 – 2%
外部格付け: Moody’s Baa2(2021年5月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 2018 AAC TECH
最近のトピック
AACテクノロジーズは2021年2月、傘下のAAC Opticsにおける事業をスピンオフし、中国本土に上場させることを決定しており、香港証券取引所からは承認を得ている。
ニュースピックアップ
The Standard
AAC Technologies breaks ground on US600 million optical facility in Changzhou Hi-Tech District
PR Newswire
Straits Times
*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。