お住まいの家であっても年に一度は大掃除をしますよね。そのときには失くなったと思っていたものが出てきたり、よくよく考えてみると不要なものがあって断捨離したりと、ただ日常を過ごしているだけでは気づかないことに気づくものです。

実はお金の話も同じです。

毎日あくせく働いて稼ぎ、家族のために色々なものを買って、というシンプルなことを繰り返しただけなのに、“現状”がはっきりとしないことはあります。あなたの性格がずさんなのではなく、人間とはそういう生き物なのです。

思い立って、一人で、あるいは家族と一緒に現状把握と分析をする人もいますが、数字とにらめっこするのが好きな人はそうそういません。

可能であれば第三者としてのプロを交えて分析してみてはいかがでしょうか。

現状を正しく把握することで、お金に関する”姿勢”が正しい状態になり、将来の家計にも良い影響が出ることが期待できます。

夫婦で「現状に関する共通認識」

一緒に生活をしているからといって、常に同じ認識のもとに支出をしているわけではありません。

実際、支出についてパートナーに相談をする(お伺いを立てる)という人は多いはずです。でもここで大事なのは相談したからといって共通認識になっているとは限らないということです。

一方が他方に対して相談するということは、単なる情報共有というよりは他方の了解が必要だと感じているケースの方が多いからですね。大切なのはそれぞれが当事者意識を持ち、それぞれが納得をしている状態にいるかどうかです。

仲の良い夫婦とて別の人間であることに変わりはありません。放っておけば時間とともに認識のずれは大きくなる可能性があるため、定期的にリセットをする必要もあります。このときに、良い方向にずれを修正するか、悪い方向にずれを修正するか、が重要になってきます。

視覚化(Visualization)の重要性

数字の羅列に興奮する人は多くありませんし、長ったらしい文章は人を退屈にさせます。会議資料などもそうですよね。文字も書いていない一枚のパワーポイントのスライドの方がよほど雄弁に語ってくれます。

なぜか?

人間にとって視覚からの情報量が非常に大きいからです。

同じことを理解するためだけでも、大量の数字や文字を見るよりも、見た瞬間に分かる、シンプルなグラフィックの方が脳への負担が軽いということです。

楽な方が実践もしやすいのです。

見るべきは現状か未来か

ファイナンシャルプランニングと聞くと、理想的な未来を作り出し、そこへの道筋を描くことなのかと思う人がいますが、そもそも、現状と未来、そして何に重点を置くべきかは人によって異なります。

現状がしっかりと掴めていなければ未来のことを考えても地に足のついた答えは出てきませんし、あまりに未来のことを考えなさすぎると、本当は達成したかったし、やろうと思えばできたことを達成しないままに人生を終えることになりかねません。何も億万長者に向けたプロセスについて話そうと言っているのではないのです。

あなた自身のお金に関する行動と考え方を整理することが大切なのです。

家族構成、将来の計画、家族の保障、税務対策、運用利回りの改善など様々な視点から、ご本人ないしご家族の状況に応じて最適なプランを練り直してみませんか。

現状の分析対象

  • 保有中の銀行口座
  • 加入中の保険・年金
  • 積立中の貯蓄プラン
  • お金に関する考え方の整理
  • 運用に対する知識レベルのチェック
  • etc.

将来の分析対象

  • 税効率の良い運用の検討
  • 将来キャッシュフローの視覚化
  • 大きな支出(教育資金や住宅購入等)への備え
  • 老後に向けた資産形成計画
  • etc.

海外特有のチェック項目例

収入見通し

日本にいたときと比べて、収入のあり方が変わった人は多いのではないだろうか。現地で雇用されたり、起業したりした人の場合、収入の体系自体が変わってしまっていて、まずは慣れていないことが挙げられます。もし仮に帰国をしたり、別の国に移ったりする場合には、そもそも収入のあり方が変化することに意識を向け、見通しを立てておきたいものです。

外国為替の影響

海外で一定の期間生活をすると、外貨で資産を持つようになります。あるいは海外をベースにしているのであれば外貨とは逆に日本円かもしれません。恐らく多くの人が、外国為替の影響についてより意識を向けるようになります。が、同時にその影響についてどのように考えたらいいのか、アイデアを持っていない人は多いのです。

物価認識の見直し

同じ物を買うにしてもその国とまた別の国では物価が異なりますね。輸出入のコストの問題だったり税金の問題だったりしますが、いずれにしても同じではありません。より安いものに出会うこともあればより高いものに出会うこともあります。住宅にかけるコストも同じでしょうか。恐らく日本より海外で生活している人の方が(会社が払ってくれていても)住宅費が高いというケースの方が多いのではないでしょうか。

支出基準の見直し

慣れない海外生活では、自分の努力で解決できないことも増えるので、お金を払って解決することも多くなります。どうしても食べたいものがあったら高くても買う、日々のストレスの発散のために、ジムやエステなどにいつもよりお金をかける、といった具合です。香港だとヘルパーさんを雇うなどを通じてライフスタイルそのものが変わっていることもありますね。

まとめ

普段からお金に対する意識が高い人にとっては定期的な健康診断程度くらいでいいかもしれませんし、あるいは一定の年齢に達したことで大掛かりに実施しようと思うのであれば人間ドックのようなものと思ってもいいかもしれません。

様々なチェックアップを経て、何も問題が出てこなければそれはそれでよし、結果として問題の早期発見に繋がったのであればそこから改善策を考える、ということです。

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