香港を代表する国際コングロマリットで、参加にキャセイ・パシフィックを持つ、太古 (スワイヤー・パシフィック)。老舗の一つも経済苦境のなかで経営の立て直しを図る。

サマリ

スワイヤー・グループは香港に本部を置く、国際企業グループ(コングロマリット)であり、グループの中核事業を太古 (スワイヤー・パシフィック)が担っている。海運、空運、貿易、など様々な事業展開をしておりアジアで行う有数の財閥企業である。中華圏では「太古(Taikoo)」の呼称を用いている。

1816年にジョン・スワイヤーがイギリス・リバプールでスワイヤー商会を創業。1870年に当時の英国植民地であった香港に進出し、香港島に東洋随一の製糖所や造船所を建設した。当時、中国への砂糖供給においてはほぼ独占状態であった。

1948年にキャセイ・パシフィック航空の資本の45%を取得しており、親会社として名前がしばしば取り上げられる。

それ以外の事業としては、スワイヤーパシフィック・オフショア・ホールディングスがシンガポールに拠点を置き、石油・天然ガス資源開発用船舶を展開。香港内のショッピングモールやオフィス・コンプレックスでは、太古城中心(Citiplaza)や太古坊(Taikoo Place)、パシフィック・プレイス(Pacific Place)が有名。また、コカ・コーラ社と共同出資で太古飲料(Swire Beverages Limited)などを通じ、コカ・コーラを香港や台湾、中国本土、米国の一部地域で製造販売している。

従来、創業家は経営のトップには就かず、「所有と経営の分離」を目指してきた同社であったが、傘下のキャセイ・パシフィックの経営悪化や船舶部門の低迷などが続き、2018年に会長に創業家出身者が就任したことは話題となった。しかし、その任に着いたマーリン・スワイヤも2021年8月24日付で退任し、親会社であるジョン・スワイヤ&サンズのCEOに復帰することが決定した。後任には傘下の不動産スワイヤ・プロパティーズのガイ・ブラッドリーCEOが就くこととなる。

特徴

筆頭株主:John Swire & Sons Limited 約45.5%

筆頭株主は、創業家自身が務めている、財閥企業のジョン・スワイヤ&サンズである。

配当利回り:3 – 7%程度

外部格付け:S&P  A- /ムーディーズ A3 /フィッチ A-(2021年11月時点)

株価推移

TradingView提供チャート 19 SWIRE PACIFIC

最近のトピック

直近の経営の立て直しは難航しており、一層の資産売却が予想されている。株価の低迷を受け、12月7日より、ハンセン指数からは外れることとなった。ハンセン指数発表開始時の銘柄の一つがいなくなる。なお、代わりの銘柄はBudweiser, Anta Sports, Meituanの3銘柄であり、結果としてハンセン指数の構成銘柄は一時的なリバランスとして50から52に増えることになる。

ニュースピックアップ

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South China Morning Post

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South China Morning Post

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The Standard Hong Kong

*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

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