電能実業 (パワー・アセッツ・ホールディングス)は香港長江グループ系の電力事業投資会社であり、旧英系国を中心に海外で電力、ガス、インフラの事業投資を行う。
目次
サマリ
電能実業 (パワー・アセッツ・ホールディングス)は1976年設立の香港長江グループ系の電力事業投資会社である。もともと香港の中でも香港島とラマ島で独占電力事業を営んできたが、2000年からは海外事業も展開し、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、イギリス、オランダ、ポルトガル、中国本土、タイで電力、ガス、インフラなどの事業経営をしている。
2011年に香港電灯から現在の電能実業へと社名を変更し、香港電灯は子会社となった後、2014年に香港電灯は港燈電力投資(HK Electric)として分離、香港証券取引所へ上場(2638 / HK)することとなった。これによって、電能実業は海外事業に、港燈電力投資は香港事業に注力し、電能実業は港燈電力投資の49.9%の株式を保有(中国政府系の国家電網も18%の株式を保有)。(なお、九龍と新界はCLPが独占電力事業を営む。)
特徴
筆頭株主:長江基建集団 約36%
同銘柄の筆頭株主は長江和記実業傘下の長江基建集団である。
配当利回り:3 – 5%
外部格付け: S&P A (2021年7月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 6 POWER ASSETS
最近のトピック
2015年、長江和記実業は、傘下にあった長江基建と電能実業の合併計画を発表したが、株主からの反対が強く、合併条件を変更しても、結果として失敗に終わっている。
長江グループとしての共同買収案件も多く、李嘉誠主席の意向が強く働く経営スタイルではあったが、李嘉誠の引退とともに、長男へと引き継がれた。
もともと事業の性質から借入も少なく安定的な事業経営であったが、2019年のデモをきっかけにやや事業の不確実性が増している。
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。