網易 (ネットイース)は中国のオンラインゲーム業界最大手企業。オンライン教育分野のほか、仮想空間メタバースでの地位確立も目指す。
目次
サマリ
網易 (ネットイース)は1997年創業、中国広州市に本社をおく、オンラインゲーム業界最大手企業。PCゲーム、モバイルゲームの開発や運営、インターネット広告や電子商取引プラットフォームなどの事業を持つ。
ゲーム事業だけでなく、オンライン教育分野も重視しており、傘下の「網易有道(NetEase Youdao)」の辞書アプリなどを通して教育分野で展開、人気講師によるオンライン学習プラットフォームの構築、学習用タブレットやスマート翻訳機の開発などにより、差別化を目指している。
2000年6月に米NASDAQに上場、2020年6月には香港証券取引所への重複上場を果たしている。2021年12月6日にはハンセン指数の構成銘柄に選ばれている。
傘下のネットイース・ゲームズは海外市場への資金を投入し、ローカライズを図ることで各市場での成功を収めることに成功している。
日本では2020年6月にゲーム開発拠点「桜花スタジオ」を設立し、家庭用ゲーム開発に乗り出したほか、2021年11月には日本のビデオゲーム開発会社「グラスホッパー・マニファクチュア」を傘下に収め、日本市場へもさらに力を入れる。
特徴
筆頭株主:丁磊(William Lei Ding) 約42%
同銘柄の筆頭株主は創業者兼CEOのWilliam Lei Dingである。
配当利回り:約1%
外部格付け: なし (2021年11月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 9999 NETEASE
最近のトピック
2021年9月、中国政府は若者のゲーム中毒に対する懸念から、ビデオゲーム業界への規制強化したとされ、未成年者のゲーム時間の制限に加え、新作ゲームの承認ペースを緩やかにすることなどが行われている。
ネットイースとしては海外事業の強化を図るほか、仮想空間上のライフスタイルを実現する「メタバース」において、地位の確立を目指す方向に舵を切っている。
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。