新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的な流行(パンデミック)により、重大な病にかかることのリスクを認識した人も多い。

人生100年時代において、重大な病に一度もならない、という人の方が少ないとも言えるかもしれない。

既に何らかの生命保険に入っている人はいるかもしれないが、一歩進んで、この重大疾病が持つ特有のリスクについて考えてみてはどうだろうか。

重大疾病保険とは

重大疾病とは、がん、脳卒中、心筋梗塞などの、生活習慣病のなかでも特に死につながる確率の高いものを指す。三大疾病、七大生活習慣病、あるいは特定疾病という呼び名もある。英語ではCritical Illnessとされる。

保険には発生した損害を後から補償するタイプと、特定の状態になったときに保障するタイプのものがあるが、重大疾病保険は、後者である。

どんな治療法を選ぶかも、どれほど重篤かも関係はなく、特定の状態になれば一括で決まった金額の支払がなされるので、後から精算しなくていい分、資金繰りは楽になるし、保険適用の治療法にこだわる必要もなくなる。

重大疾病保険の中で最も保険金の申請が多い理由はがん(約8割)である、というのは統計的な事実としてある。

一方でがんは治療法の確立していない病であって、新しい治療法が日夜開発されている。

先進医療ほど公的な健康保険の適用対象から外れやすいし、再発や転移の可能性があるので、一度の保障では十分でない可能性がある。

万が一のための保険なのに、万が一になったときに保険金が下りない、ということが起こりやすいので、がん保険に入っているからといって安心できないこともある。

病と闘うというリスク

重大疾病になって、いっそのこと死んでしまった方が楽なのでは、そんな局面が人生のどこかで訪れることはある。

ただし、家族のことを考えながら生きる道を選び、そして家族も本人が生きていることを望むケースは多いだろう。闘って生き延びれば子供の成長、孫の顔、あるいは老後の趣味など、たくさんの楽しみが待っているかもしれない。

病と闘うためにはお金が必要である。残念ながら精神力だけではダメなのである。

深刻な病ほど、闘うのにも治すのにもお金がかかる。治療費が払えないがために最善の治療方法が選べないことがある、という事実はいざ病になってみないことには気付きづらい。

何も後から高額請求が来て破産するという話ではない。単に予算に合わせて治療方法を選ぶ、というだけの話である。

家族の死が家族にもたらす経済的損失は大きい。現金なのではない極めてリアルだ。働き手であれば、その後家族の生活を守るためのお金が必要になる。だから、生命保険に入る。貯蓄では足りないケースがほとんどだからだ。

お金で死がなかったことにできるわけではないが、残された家族はそれを糧に生活を立て直すことができるわけだ。

家族の病が家族にもたらす経済的損失はどうだろうか。これも非常に大きい。

入院や治療には時間と費用がかかる。それ以外にも家族が看病しに病院に通ったり、あるいは病でも生活しやすいように自宅を改造することだってあるかもしれない。

医療保険は一般的には、かかった医療費を後から補填してくれる。しかし、病にまつわる費用は、医療費以外にもたくさん発生し得る。このことは意外と知られていない。

香港の重大疾病保険のメリット

  • 生前給付+死亡保障
  • 掛け捨てでない
  • 入院しなくても、診断確定のみでOK
  • 初期のがんも対象
  • 一度目の給付後は、保険料の支払いが免除
  • 複数回にわたる支払い
  • 生涯を通じた保障の手厚さ

それ以外にも、日本では、帝王切開を行うと、外科手術扱いとされ、一定期間、保険加入を断られるケースもあるが、香港ではあまり気にしないことがあるなど、日本と香港の違いが意識されることもある。

香港の重大疾病保険のデメリット

  • 英語対応が必要
  • 長く付き合うことのできる担当者が必要
  • 外貨建て支払い
  • 場合によっては香港で事前に健康診断

無料で付帯するようなものと違ってしっかりした保障が得られるので、それに見合う予算を組んで臨む必要があるが、元は取れると感じる人が多いのも確かではある。

重大疾病保険の加入適齢期

保険なので若くて健康なうちから入るに越したことはないが、重大疾病保険を考えるタイミングとしては、

  • ① 子どもが生まれたとき
  • ② 生活資金に余裕ができたとき
  • ③ 老後に差し掛かる手前

などがあり得る。

①子どもが生まれた後、子どもに対して保険をかける、というのは実は最も保険料が安くて済む。

生命保険であればそもそも子どもが亡くなってお金をもらってもと思う親はいるが、仮に重大な病があった場合には、それに対して十分なお金をかけて将来を支えたいという思いの親の方が多いだろう。

最近だと、産まれる前の子ども、つまり妊娠中の子どもに対しても保険がかけられ、母子ともに守ることが可能となるものまで出てきている。

②保険としては生命保険が一番出会いやすく、そして資金を増やすという意味では投資に意識が向きやすい。両者の営業を受けたことのある人は多いだろう。

だが、実は生活資金に余裕ができるころに重大疾病保険に取り組むことができれば、将来の不安は大きく解消される。

自分が死んだときのことまで想像できない、というのであれば、生きて周りに負担をかけることもあることに対して備えてみてはどうだろう。

③重大疾病保険も、保険に入らないことによるリスクが高まってくると認識するほど保険に加入する人が増える。加齢を通じて、身体の衰えを感じることが、リスクの認識に繋がるわけだ。

もちろん、この時点で加入すれば保険料は安くはないが、老後はそもそも出ていくお金の方が増える。

実際、重大疾病での保険金請求が行われるのは41-60歳で約7割とされる。60歳以上が多いのではというのはイメージに過ぎないのである。

意外と若いと思うのは私だけだろうか。おそらくまだ保険料を払い続けているタイミングだ。

貴重な老後の資金はここで大きく目減りすることになり得る。

大きな病に対して割くことのできる予算は多くの人が見過ごしがちである。老後をプラスのイメージを膨らませると同時に、起こり得るリスクについても備えたい。

香港保険は資産運用目的での購入が勧められがちではあるが、保険の本来の機能はリスクの移転であるからして、それ以外の魅力的な保険について探究してみる価値はあるだろう。

重大疾病保険は解約することなく、一生涯あなたとあなたの家族を守るものである、と認識できたとき、検討に値するとは思う。

単純な生命保険に比べると、じっくり検討する人も多いので、とりあえず一度軽く話を聞いてみるところからスタートしてもいいだろう。

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