様々いただくご質問の中で意外と多いのが、これまでお付き合いのあったIFAと連絡が取れなくなって困っているのだが、どうしたらいいか、というものです。

一見初歩的な話ですが、ご自身の資産の管理が危うくなっていて、妙に不安を増幅させているものです。こんな時に取るべきアクションについて考えてみます。

そもそもIFAと連絡を取ったことがない?!

連絡が取れなくなった、というよりそもそも連絡を取ったことがない、という人がそこそこいます。

どういうこと?と思うかもしれませんが、要は間に別の紹介者が入っていて、正規の業者とはその人が連絡を取っていた、という場合、それから、契約時には書類を送ったが、その後の継続サポートは一切なかったという場合があり得ます。

結果として誰にどのような形で相談するのがいいのか、そもそも分からない、ということになっています。このケースだと、まさにその誰にどのような形で連絡すべきなのか、に辿り着く必要があります。そんな情報一体誰が持っているのか、と思うかもしれませんが、一つのヒントは同業でしょう。

しかし、他社の情報を聞いて答えてくれるものではない、という期待値は持っておいた方がいいと思います。

プランの状態が確認できない?!

日々資産運用の状況に構っている暇がない、あるいは、安心して任せているから普段確かめることはない、という人はいると思いますが、時々はプランの状態を確認することが推奨されます。しかもそれはIFAにわざわざ連絡を入れなくても確認できる状態になっているべきです。

というのもちゃんとした会社の提供するプランであれば、顧客が自由に情報を見られるか、あるいは定期的に残高通知書などを送付すること、と金融規制上の義務になっているからです。

もし確認できないとしたら…

ポータルサイトなどがあるが、ログインパスワードを忘れてしまった、という場合はあると思います。この場合は、ログインを復活させることが大切です。迷わずIFAに連絡を入れましょう。

契約当初に住んでいた場所からは引っ越したので郵便物が届かなくなっている、というのもあると思います。過去に定期的に届いていたものがあるかを思い出し、それがどこかの時点から来ていないのだとしたら、登録住所を変更すれば解決することもあります。ただ、この場合はIFAと連絡が取れないと難しいので、他社で対応してくれるところを探すことになりそうです。

稀にプラン状態を開示しないもの、を見ることがあります。もちろん秘匿性の高い投資案件だとポジティブに捉える人もいますが、情報開示は投資の要です。開示されて然るべきものが開示されていないとしたら、何かを隠蔽している可能性はあります。隠すのは往々にして都合の悪い情報です。投資における黄色信号だと捉え、解約や撤退も視野に入れましょう。放置しておくと悪い方向にしか向かいません

IFAと突然連絡が取れなくなった?!

しっかりと連絡先を確保していても、突然連絡が取れなくなることはあるようです。ご自身のメールアドレスが(なりすましなどで利用され)いきなり使えなくなったりすることもあり得ます。複数の手段で連絡が取れるようにしているでしょうか。

一番多いのは、担当していた人が辞めてしまった、会社が破綻してしまった、などでしょうか。この場合、担当者がもう連絡に返信する意思がなかったり、あるいは連絡することができなかったり、ということになります。それでもIFAというビジネスの性質上、プランそのものは影響を受けないかもしれません。

また、もう一つ多いのは、解約の連絡を入れたら対応が遅くなったと感じる、あるいは故意に返信を忘れられている気がする、というものです。

後者の場合、良い話を持っていけば対応が良く、不都合な話を持っていけば冷たく対応される、ということですから、人間不信に陥る方もいらっしゃいます。理不尽だと思いつつも顧客としてのあまりひどい態度を取りたくないという心理もあり、遠慮がちに進めるも、状況は悪化するばかり、というのもあるようです。

間に人がたくさん入っていたので誰に聞いていいのか分からないのとは違い、一対一だったから相手がいなくなると分からないという場合は、シンプルに話す相手を変えることでしか解決は難しいです。培った関係性が何らかあったかもしれませんが、金銭の絡む話ですから、不安のない状態に持っていくことを優先させるべきです。

とにかく慌てず冷静に

ご自身の資産のことですから、不安に駆られ、慌てて冷静さを見失う人もいますが、現状を把握することがまずは大事です。なぜ連絡がつかないのか、ひょっとしたらすぐには真実には辿り着かないかもしれませんが、感情に任せて思い込みが入ってしまうと判断すら鈍ることに繋がりかねません。

一つ一つ状況を解きほぐしていければ、結果としてご自身にとってより良い道を探すことができます。問い合わせなどを通じて新しい関係性が出来上がることや、業界やプランについての理解が深まることなど、メリットだってあります。是非前を向ける選択肢に出会ってください。

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