中国海外発展(チャイナ・オーバーシーズ・ランド&インベストメント)は中国を代表する不動産会社の一つ。中国本土でのプロパティマネジメントではパイオニア的存在。
目次
サマリ
中国海外発展(チャイナ・オーバーシーズ・ランド&インベストメント)は1979年創業した、香港を拠点とする不動産投資持株会社。1992年に香港証券取引所に上場した。2007年にはハンセン指数の構成銘柄に選ばれている。
中国政府型の全国展開デベロッパーで、中国を代表する不動産会社の一つ。住宅開発、都市サービス、デザインサービスの3つを事業の主軸としてきた。
住宅開発では、中国本土でパイオニア的存在であり、600以上の開発プロジェクトを推進してきた。
都市サービスでは、中国本土で最も大きなシングルネームのオフィスビルを複数運営し、ロンドンでも4つのランドマーク的商業ビルを保有する。OfficeZipというワーキングスペースのブランドを作り、上海や北京で運営を行っている。その他にも都市再開発や地下構造開発などを手掛け、一帯一路構想のなかでも国レベルでのロジスティクス構築に力を発揮する予定である。
デザインサービスでは、Hua Yi Designという完全子会社にて建築デザイン、都市デザインの分野で数々の賞をとっている。
1986年創業のChina Overseas Property Holdings Limitedは中国本土のプロパティマネジメントでもパイオニア的存在であり、香港でも最大のプロパティマネジメントサービスを提供する会社となっており、中国人民解放軍の香港ビルや、香港における中国政府のリエゾンオフィス、西九龍のHigh Speed Railway Station、Kai Tak Cruise Terminal、Shenzhen Bay Portのプロパティマネジメントをおこなう。
特徴
筆頭株主: 中国海外集団有限公司(China Overseas Holdings)約56%
中国建設最大手の会社である中国建築工程総公司(China State Construction Engineering Corporation)が親会社を務める、中国海外集団有限公司の傘下にある。
配当利回り:5%程度
外部格付け: S&P BBB+ / フィッチ A- / ムーディーズ Baa1(2021年11月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 688 CHINA OVERSEAS
最近のトピック
中国海外発展は、経営リソースの2%を高齢者向けの住宅、教育、ロジスティクス、サプライチェーンマネジメントなどに割くことで技術的なエコシステムを構築し、新たな収益源の獲得するという目標を掲げている。
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。