2025年は引き続き知識の幅の拡大に取り組みました。香港も旧正月を過ぎ、だいぶ遅くなりましたが、このあたりで2025年の振り返りをしておきたいと思います。
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課題の模索
2025年の香港の景気は、というと全体的には上向き基調、中でも株式市場の反転は非常に大きな変化でした。結果として、株式取引に伴う印紙税収入が増え、政府財政は持ち直しました。街中の雰囲気が良いかというと実はそうでもありません。長期の空きテナントはたくさんあります。北上消費といって香港居民は深圳などの本土側との物価差を享受しています。かたや本土側はどちらかというと景気がそれほど良くなく、入境者数は伸びを記録していますが、香港への旅行客の消費は以前ほど贅沢ではないと聞きます。
香港で住んで長くなると、生活は落ち着きますが、新鮮味は欠ける、と感じます。香港人が常に外へ旅行に行きたがっている理由もよく分かります。私も少しずつ海外へ飛ぶようになったのが2025年です。結果、香港にいる時間が以前より少なくなり、大型イベントやあるいはディープなエリアにいくことは減っています。
そんななか、新しい課題をどのように設定すべきか、非常に悩ましい時期がありました。無我夢中だった数年前と比べると格段に事業環境は良くなっています。ただ、経験は時には人を惑わす、と言えるのかもしれません。
資格を取るということ
そんな中取り組んだのは変わらず資格取得です。迷うときは勉強で気を紛らわすのも大事かもしれません。
香港では、金融サービスを提供する場合、その業務内容に応じたライセンスの取得が必要です。ライセンスの更新にも一定の研修が必要ですが、スキル向上になるか、というとそうでもありません。かたや、新たな知識を得て業務領域を広げていくには勉強が必要であり、その一つの手段は資格取得、だと思います。2025年はファイナンシャルプランニングのための資格の勉強に取り組みました(別記事)。大人になってからも勉強を続ける、ということ自体をしていない人も多いでしょう。なんとなく生きていく術が身についているからです。現場経験を積んだがゆえに、勉強をすることが人とどのような違いをもたらすのかよく分からなくなっているのかもしれません。学んで即座に活かせる資格というのも実は少なかったりしますよね。
FPと聞くとかなり多くの人が保険屋さんをイメージする、という話もあります。いつからそんな認識になったのでしょう。確かにFP6分野の一つは保険ですが、残りの5つはどこに行ったのでしょうか。理由の一つには、6分野をカバーする仕事はやはり大変で、多くの人は得意な1分野に絞ってキャリアを築いてしまうことが挙げられます。それでは誰も本当のFP伝道師にはなれないわけです。ちなみに私は肩書きにファイナンシャルプランナーを入れていますが、これまではFP資格の保有者ではありませんでした。なお、資格取得後も特に何も変化は予定していません。ちょっとクライアントとの話の幅が広がるかな、というくらいです。…と思っていたら実はどこから嗅ぎつけたのか事業承継や相続の相談がきやすくなっている、と感じます。
顧問契約の解消事例
2025年は初めて、あるクライアントの方との顧問契約を解消するという選択をしました。私の仕事柄、もともと初期の面談で、中長期的なお付き合いとなること(それがひいてはクライアントにとってのメリットとなること)への理解を求めていますので、ピンとこない、あるいは相性が合わない、と思った方は通常はその段階でお別れとなります。セールスマンと少し違うところでもあります。関係がスタートする以上、どこかで終わりを迎えるのが悪いこととは言えません。別のきっかけがあって考え方が変わることだってあって当然です。最後までしっかりサポートすることが私の役割でもあります。
顧問契約もまた契約ですから、お互いの合意のもとに成立しています。したがって、お金を払っているから何でも依頼すればいいというものでもなければ、何かこちらから必要な書類等を依頼した場合、それに応じる、という義務もあります。もちろん私の方でも、クライアントの依頼にはできる限りお応えしたいし、それによって喜んでもらうことを目指しています。ただ、理由とともに業務としてお受けできない、と伝えたことに対して不満を抱かれてもどうしようもありません。あるいはもっと違う伝え方があったか、と思い返しますが、そもそも一方的な要求が届き、面談を持つ時間もいただけないという状況は困惑しかありません。むしろ離婚した、仕事を失った、事業で失敗したなど、顧客の精神状態に他の要素が影響しているのではないか、と心配になります。そういう心境の顧客の言葉を鵜呑みにはできないからです。
サービスの提供にあたって顧客の協力や信頼は不可欠ですし、しばらく経って状況は変わらず、このままでは満足のいくサービスを提供できない、との判断もあり、顧客契約の解消を促すこととなりました。最後まで納得はされていなかったと理解しますが、強制解約通知を送らずには済んで良かったです。
クライアントを失うことは、すなわち収益を失うことなのでマイナスでしかない、という考え方もできると思います。ただ、埋まることのない溝をそのままにしておくことは他のクライアントへの迷惑になる可能性もあります。あるいはより多くの人を巻き込む結果になり、様々なコストがかかることにも繋がり得ます。
理想がなんであれ、「全ての顧客を満足させられるとうぬぼれるな」「支持してくれる顧客の存在を忘れるな」というのは行き詰まったとき私が思い出すようにしていることです。成長に繋がる事例だったかはまだ分かりませんが、一つの大切な経験ではあったのは確かです。
2026年のイメージ
可能であれば、資格で身に付けた知識をさらに深められるような働き方を模索したい、というのが2026年のイメージです。ただ、周りに同じような人がいない、というのは私の場合のネックでもあります。少し人脈の形を変えてみるのも手かな、と思っています。
投資環境に関しては、数年来良い状態が継続したため、やはり慎重さのバランスは取る必要があると思います。いつも同じですけどね。なんだかんだ、人々に円安ドル高(厳密には円安ドル安)が定着したのは大きいかもしれません。日本円が強くなる日が来るのか、これはまだまだ大きなテーマになりそうです。
今年は昨年の鉢を利用して、旧正月に飾る花を購入してきました。花を選んで一晩預けたら飾り付け(無料)までやってくれます。近くにお花屋さんがあるとこういうこともできますよね。それにしても3本入れるのはプロの技ですね。
どうぞ良い一年となりますように‼️
