恒隆地産 (ハンルン・プロパティーズ)は香港と中国大陸において不動産事業を営む。サステナビリティ目標を掲げる不動産のリーティングカンパニーを目指す。

サマリ

恒隆地産 (ハンルン・プロパティーズ)は1949年創業、香港を本拠地とする投資持株会社であり、1980年に恒隆集団(ハンルン・グループ)に買収され、1987年の組織改革で、ハンルン・グループの不動産事業を担うこととなった。子会社を通じて香港と中国大陸における不動産賃貸事業、及び香港における不動産販売事業を行っている。

中環、金鐘、銅鑼湾、尖沙咀、旺角など香港繁華街に商業施設、オフィスビルなどを保有する。商業施設として有名なのは、銅鑼湾の「Fashion Walk」、旺角の「雅蘭中心(グランドプラザ)」や「家楽坊(ギャラプレイス)」である。ホテルやサービスアパートメントの運営もしている。

中国には1992年から進出しており、恒隆広場(ハンルン・プラザ)と呼ばれる、複合商業施設が複数の都市に建設されている。2020年にハンルン・グループが60周年を迎えたことから、“66”というブランドキャンペーンがスタートし、ロゴも刷新されている。

なお、ハンルン・グループ自体も香港株式市場に上場しており、MTR沿線の巨大な集合住宅を開発したことで有名である。

特徴

筆頭株主:Hang Lung Group Limited 約58%

同銘柄は引き続き、恒隆集団(ハンルン・グループ)(10.HK)により保有されている。

配当利回り:4−5%程度

外部格付け:S&P AA- / ムーディーズ  Aa1(2021年11月時点)

株価推移

TradingView提供チャート 101 HANG LUNG

最近のトピック

2020年9月、代表のRonnie Chan Chi-chungが持っていた中国と米国とのコネクションにより、米政府の保有していた不動産(Shouson Hill)を同社が買い入れることが決まったが、その後中国政府より承認が下りず、米政府による売却は完了していない。

2020年12月、ハンルン・プロパティーズは2030年までに達成すべきサステナビリティ目標を発表しており、世界でもサステナビリティをコアバリューに据える不動産会社として躍進することを目指している。

ニュースピックアップ

Hang Lung chairman blames opposition for land shortage

The Standard

米政府の香港高級不動産、中国が売却に待った

Wall Street Journal

Owners of Times Square, Fashion Walk malls report big losses as Covid-19 crisis prompts plea for rent relief

South China Morning Post

China’s Commercial Property Market is Booming : Hang Lung

Bloomberg

Hang Lung Bolsters Sustainability Commitment with Inaugural Sustainability-Linked Loans Worth HK$1.5 Billion

PRN Asia

Hang Lung “66” Brand Rejuvenated

Harbout Times

Hang Lung Announces Sustainability Goals and Targets for 2030 Setting the Path toward Sustainability Leadership

Hang Lung Press Release

*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

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