石薬集団(CSPC・ファーマシューティカル・グループ)は中国の医薬品メーカー。原料薬の製造から、新薬などの最終調剤の製造へと舵を切り拡大を目指す。
目次
サマリ
石薬集団(CSPC・ファーマシューティカル・グループ)は1992年に設立された、中国の医薬品メーカー。もともとは原料薬(ビタミンCやカフェインなど)の製造を中心に行っていたが、2012年に買収を通じて事業再編を行い、より利益率の高い新薬やジェネリック医薬品などの最終調剤の製造へと舵を切った。
新薬開発事業を設けてからは、急性脳梗塞治療薬「恩必普(NBP)」、認知症・記憶障害治療薬「欧来寧」、高血圧治療薬「玄寧(CONJUPRI)」などが有名になった。
1994年には香港証券取引所に上場しており、2018年にハンセン指数の構成銘柄入りを果たしている。中国医薬品株の中で、中国生物製薬、四環医薬と合わせて医薬御三家の一つに数えられることもある。
ビタミンC市場は中国メーカーが乱立し、競争が激しく利益率が低いが、中国の製薬市場は世界でも第2位であり、今後も伸び代が大きいとされる。
特徴
筆頭株主:Dong Chen Cai 約24%
同銘柄の筆頭株主は会長兼CEOであるDong Chen Caiが務める。
配当利回り:0 – 2%
外部格付け: なし (2021年6月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 1093 CSPC PHARMA
最近のトピック
主要先進国と比べると中国の医療費は少なく、人口増や高齢化の中で中国ヘルスケア市場の拡大は見込まれており、パンデミックも追い風となり、健康への関心が高まった他、新薬の開発においても成果が見られている。
なお、2019年に、中国本土企業として初めて米食品医薬品局(FDA)の審査を通過し、高血圧新薬「玄寧」が認可された。
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。