中国人寿保険(チャイナ・ライフ・インシュアランス)は中国国内最大手の保険会社。香港・上海・ニューヨークのトリプル上場をしているグローバル企業。
目次
サマリ
中国人寿保険(チャイナ・ライフ・インシュアランス)は国有企業であった中国人寿保険公司の再編に伴い、2003年に中国北京市で設立され、現在中国国内最大手の保険会社である。もともと1949年に新中国成立とともに成立した、国内唯一の保険会社を前身とし、生命保険、傷病保険、健康保険などを幅広く扱う。
時価総額では中国平安保険(2318:HK)に次ぐ。2003年には香港証券取引所、ニューヨーク証券取引所(LFE:NYSE)2007年には上海証券取引所(601628:SHA)へそれぞれ上場し、トリプル上場を実現した最初の保険会社となった。香港、マカオ、シンガポール、インドネシアにビジネスネットワークがあり、フォーチュン・グローバル・500には18年連続で選ばれている、常連企業である。
テクノロジーや総合金融サービスなどへの投資にも力を入れており、「保険金支払い全プロセス自動化モデル」により、オンライン保険の処理件数の増加などが実現している。
なお、台湾にも同名で中国人寿保険があるが、完全に別会社である。
特徴
筆頭株主:中国人寿保険(集団)公司 China Life Insurance Group 約68%
同銘柄は中国市場最大の商業保険グループであり、機関投資家である、中国人寿保険(集団)公司が親会社。なお、中国人寿保険集団は国有企業。
配当利回り:4-5%程度
外部格付け:S&P A / ムーディーズ A1 / フィッチ A+(2021年11月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 2628 CHINA LIFE
最近のトピック
2020年2月、親会社の中国人寿保険(集団)公司が主要事業を上場済み会社である中国人寿保険に移すことで新株を受け取る、裏口上場(バックドアリスティング)を計画していることが報道されたが、実現には至っていない。
ニュースピックアップ
China Life’s Profit Falls as Slowing Economy Weighs on Insurer
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。