資産運用はマネーゲームで終わってはいけない

GameStop(ゲームストップ)の話を先日しましたが、その後も市場での投機話は尽きることがありませんね。ここで見られた新しい投資家層の誕生や、あるいは暗号資産のような新しい投資対象の誕生自体は歓迎すべきものではあるでしょう。あらゆる市場参加者とあらゆる金融商品が存在するのが金融市場ですから。

しかしながら、多額の賭け行動に誘惑された人たちも、そして結果として億り人になれた人たちも、いずれは、夜も眠れないような(あるいは眠りたくなくなるような)ことの起こらない、長期的な投資ソリューションを求め始めるタイミングがきます。そのときこそ、投資=資産運用と、投機=マネーゲームは同じものでないことに立ち返るタイミングなのかもしれません。

一発勝負ではなく長期の投資をする意味

もしあなたが、一生分の貯金を賭けて一発勝負をしたいというタイプの人でないなら、株式市場で勝つためには、次の穴場銘柄を見つける必要はありません。これはとても有難い事実です。

1つや2つの企業に投資資金を集中投下することは、不必要なリスクに晒されることを意味します。結果として、何度か大きな勝利を収めたとしても、あなたの生涯を通じてその幸運が繰り返されることはほとんどありません。上り調子の銘柄で適切なタイミングで売買をしたのがあなたであるなら、その裏側には間違ったタイミングで売買をした人がいることも意味しています。市場をカジノと思うなら、適切な銘柄を選ぶことと、適切なタイミングを選ぶことが必要です。もちろんそれが不可能ではないこともまた事実です。

一方、低コストで、高度に分散されたポートフォリオを通じて、個別の株式に賭けるよりも市場全体に賭けた方が良いと思えたなら、時間と複利効果を働かせることによって、大きく資産を伸ばすことは可能です。

長期の投資計画があなたにはあるか

昨今、投資家は様々な選択肢を、そしてほぼ平等に手に入れることができます。そのため、しっかりとした投資計画を立てること、つまりあなた自身が納得できる投資計画を立てることがより重要なキーとなっています。あなたの資産運用にあなた自身が点数をつけるとしたら、何点くらいでしょうか。そして、そこにはしっかりとした投資計画があるでしょうか。もしないのであればその投資計画を立てるお手伝いをさせていただきます。

広く手に入れることができるようになった選択肢の一つはインデックスファンドやETFです。低コストで分散性の高い戦略により、多くの人にとって良い解決策を提示していることが証明されつつあります。ただ、よりカスタマイズ性と柔軟性を求める人には、インデックスやETFの弱点を修正すると同時に、インデックスやETFの長所を活かす方法もあります。

長期の人生目標に沿った投資戦略について以前にも話しましたが、長期投資家でありたいと思うのであれば、ご自身の目標、置かれた状況、リスク許容度を考慮に入れた長期戦略を組み立て、そこにコミットをして欲しいと思います。それは儲かるファンド探し、銘柄探しとは根本的に異なるプロセスです。

確かに、米国の株式市場のリターンは年平均で10%はあるでしょうが、皆さんの年金はこのようなリターンをあげているでしょうか。なぜ年金はこれほど上手くいっている(ように見える)株式市場に全面賭けしないのでしょう。ただ、運用能力がないだけなのでしょうか。今日の株式賭けで大勝利を収めても、明日負けてしまっては意味がない(=国民や従業員の老後は守れない)ということをよく分かっている、分別のある投資家だからです。

資産運用は生涯の旅です。ゆっくりと、着実に資産を伸ばす力を身につけることは、一瞬で稼いで一瞬で失うよりもはるかに役に立つことを知ってもらいたいものです。