香港鉄路 (MTRコーポレーション)は香港における独占鉄道事業者。香港MTRは香港政府所有であるが、世界の各都市でも鉄道事業を営む。
目次
サマリ
香港鉄路 (MTRコーポレーション)は香港を本拠地とする、香港における独占鉄道事業者であり、1975年に香港政庁が全額出資してできた地下鉄路公司(Mass Transit Railway Corporation)に端を発する。
香港各所で利用できるオクトパスカード(八達通)を発行し、バス路線の運営や鉄道沿線の住宅や商業施設等の不動産開発・管理を行っている。香港空港やAsiaWorld-Expoと香港中心部を最速で繋ぐ、エアポートエクスプレスも運営する。
2000年6月には株式会社化を果たし、全株式のうち23%を公募、地鉄有限公司(MTR Corporation)へと改名された。同年10月には香港証券取引所に上場し、2001年からハンセン指数の構成銘柄にも組み入れられている。
2007年には香港の九龍と中国の広州を繋ぐ九広鉄路(Kowloon-Canton Railway Corporation、KCR)を事実上吸収合併した。その後、香港鉄路有限公司に改名している。
香港外でも積極的に事業展開しており、中国国内では北京(Metro Line 4, Daxing Line, Line 14, 16)、深圳(Line 4)、杭州(Line 1, 5)、そしてマカオ(Taipa Line)、ロンドンではクロスレール(TfL Rail=エリサベスライン)やサウスウェスト鉄道、そしてストックホルムやメルボルン、シドニーでも鉄道を運営し、また他の国際都市でもコンサルティング事業を行っている。
特徴
筆頭株主:香港特別行政区政府 約77%
同銘柄は引き続き、香港政府によって保有されている。
配当利回り:3%程度
外部格付け:S&P AA+ / ムーディーズ Aa3 / フィッチ AA-(2021年11月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 66 MTR CORPORATION
最近のトピック
2018年9月には広州と深圳、香港を繋ぐ高速鉄道が開通し、西九龍駅からの香港セクションをMTRが運営している。
また、沙中線(Shatin to Central Link)の中の一つでTai WaiとHung Humを結ぶ、東西走廊(East-West Corridor)を含む路線「屯馬線(Tuen Ma Line)」が2021年2月14日に延長された。試験を経て、2021年6月27日に完全な開通日を迎えた。屯門駅から烏渓沙駅まで全27駅、56キロメートルをつなぐ香港最長の鉄道路線となった。
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。