中国中信 (CITIC)は鄧小平の承認を経て設立された中国の国有投資会社であり、中国最大のコングロマリット企業。傘下企業は金融子会社、エネルギーなど幅広い。
目次
サマリ
中国中信 (CITIC)は1979年に設立された、北京に本社を置く中国の国有投資会社であり、中国最大のコングロマリット企業。当時、鄧小平の承認を得て、栄毅仁が創業した。2014年にCITIC Groupの子会社であったCITIC Pacificが香港にあったCITIC Limitedという会社を完全子会社化した後にCITIC Limitedに改名し、そのまま香港株式市場に上場している。傘下には、中信証券、中信信託、中信銀行などの金融子会社がある他、エネルギーや製造業、不動産業など、幅広く展開している。
特徴
筆頭株主:CITIC Group 約58%
同銘柄はCITIC Groupの傘下にあり、CITIC Groupは中国国有企業である。
配当利回り:6 – 9%
外部格付け: S&P BBB+ / ムーディーズ A3(2021年11月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 267 CITIC
最近のトピック
傘下PEファーム(CPE)では、2021年4月に$3blnのファンドレイズがクローズし、年内に完了する予定がある。もともとシンガポールのGICやTemasekなどの機関投資家からのコミットメントもあり、投資先ではDidi ChuxingやJD Healthが含まれる、アジア中心のポートフォリオを持つ。
また、CITICは西オーストラリアにある鉄鋼の採掘を巡って裁判で争っており、動向に注目が集まっている。
ニュースピックアップ
Palmer bonanza as China’s CITIC near billion-tonne iron ore deal
Financial Review
Caixin
China’s CITIC Group to cut expenses by $1.4 billion : document
Reuters
South China Morning Post
Itochu, Thailand’s Charoen Pokphand buy 20 per cent stake in Citic Limited
South China Morning Post
Wall Street Journal
*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。