交通銀行 (バンク・オブ・コミュニケーション)は中国五大銀行の一つで、交通・電信関連の産業を支える銀行としての歴史があり、現在は幅広い銀行業務を行う。
目次
サマリ
交通銀行 (バンク・オブ・コミュニケーション)は1908年に設立され、現在も中国五大銀行の一つであるが、中国国有四大銀行と呼ぶ場合にはカウントされない。もともとは中国清朝のころ、交通・電信関連の為替や収支管理を行うための銀行設置が建議され、ベルギーの企業から鉄道を買い戻すための資金提供をするためにも設立されることとなった。そのため、これまでも海運、陸運、電力、郵政などの各産業の資金需要に応じる専門銀行として成長してきた。
現在の業務は個人銀行事業、法人銀行事業、金融市場事業、オンライン銀行事業などとなっている。
1949年までは中国において発券銀行も務めており、その後は国有化され、国務院の方針に従うこととなった。1986年には改革開放の流れの中で再建に向かい、1987年には本店が北京から上海に移転し、再設立された。
2005年には中国資本の銀行として初めて香港証券取引所に、そして、2007年には上海証券取引所に、それぞれ上場している。
特徴
筆頭株主:The Ministry of Finance of the People’s Republic of China 約24%
同銘柄は中国政府が筆頭株主を務めるが、HKSCC Nominees Limited(香港中央結算)も約21%、HSBCホールディングスも約19%を保有している。
配当利回り:6 – 8%
外部格付け: Moody’s A2 / フィッチ A(2021年3月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 3328 BANKCOMM
最近のトピック
中国国内では、新型コロナによる景気減速もあり、不良債権の増加が一つの課題となっているが、交通銀行に関しては2020年12月期には減少に転じている。
中国人民銀行も中立的な金融スタンスへの移行を示しており、(低金利による)銀行の利ざや縮小は止まる見込みで、今後の収益確保には注目が集まる。
ニュースピックアップ
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China’s Bank of Communications Posts 49% Profit Rise as Pandemic Eases
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HSBC Says Bank of Communications Is Worth More Than $100 Billion
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。