信義光能(シンイー・ソーラー)は中国の太陽光発電用ガラスメーカー。再生可能エネルギー分野に力を入れる中国が後押しするなか、業績を大きく伸ばす。

サマリ

信義光能(シンイー・ソーラー)は2008年創業の中国の太陽光発電用ガラスメーカーである。中国国内に4箇所、マレーシアに1箇所の生産拠点を持ち、太陽電池モジュールの重要な部品を供給する。

同社が製造するガラスには主に、太陽光発電用原料ガラスと太陽光発電用加工ガラスの2種類があり、いずれも超透明なものである。太陽光発電用原料ガラスは他のガラスメーカーや加工会社に販売され、太陽光発電用加工ガラスとなる。

2013年12月に香港証券取引所に上場、2021年6月7日よりハンセン指数の構成銘柄に選ばれている。なお、スピンアウトしたシンイー・エナジーも2019年5月に香港証券取引所に上場している。

なお、信義光能は、中国のガラスメーカー、信義玻璃(シンイー・ガラス)の傘下にあり、シンイー・ガラスはフロートガラス、自動車ガラス、建設用ガラスの製造を行っており、顧客にはフォードやフォルクス・ワーゲンなど大手自動車会社がいる。

特徴

筆頭株主:信義玻璃(Xinyi Glass Holdings Limited)  約22%

同社の筆頭株主はXinyi Glass Holdings Limied (868 / HK)であり、その次に会長のYing Yee Leeが約10%を保有する。

配当利回り:1 – 5%程度

外部格付け:なし(2021年6月時点)

株価推移

TradingView提供チャート 968 XINYI SOLAR

最近のトピック

2021年6月7日に信義光能がハンセン指数に組み入れられることとなり、同指数の構成銘柄は55から58に増加した。代わりにウェイトを落としたのはHSBCやAIA、テンセントである。

再生可能エネルギー分野での新秩序を狙って、中国は力を入れており、同社にとっては非常に大きな後押しとなっている。

ニュースピックアップ

香港ハンセン指数、信義光能やBYDなど構成銘柄に追加ー改革第1弾

Bloomberg

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South China Morning Post

The PV glass price rollercoaster

PV Magazine

Solar glass firm shines as net rises 88pc to $4.5b

The Standard

Xinyi Solar first-half revenue climbs

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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

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