あまり性別でどうこうというのは本来語るべきでない、と思いつつ、ただやはり性格や考え方にも多少の傾向があるのと同じく、性別によっても投資活動に何らかの影響があると考えることもできるかもしれません。投資活動において客観的に判断することは大事だったりしますから、偏りがあるのであればそこを上手く把握することは常にプラスです。今回は、女性が投資家に向いている、と思うときについて呟いてみたいと思います。たわいもない感想ではあるものの、何かヒントになればと思う次第です。

投資活動における女性の傾向

日本人の場合、昔は男は仕事で、女は家庭で、のような価値観もありましたが、今の時代は必ずしもそうではありません。社会に出てバリバリと働く女性もいれば、起業や、あるいは投資活動を積極的に行う人もいます。職業としての金融でみれば男性の方が多いこともありましたが、最近はそうでもないように思います。仕事でなくても、投資ブログをやっている方や、投資家同士の交流会をやっている方もいらっしゃいますね。

投資活動における傾向としては何かあるのでしょうか。

一つには男性の方が意思決定に関しておおらかであり曖昧、女性の方がきっぱりしている、というのはあるかもしれないと思うことがあります。

おおらかであり曖昧というのは、投資をするにしてもしないにしてもどこかでざっくり考えるところがあります。例えば投資にリスクがあると分かっても、リスクはリスクとして受け入れて、突き詰めてどういうものか、まで時間をかけないということです。投資を始めてから不安がるのは男性の方が多そうです。とりあえずやってみることを大事にして少額で始めるという選択肢を持つこともありますね。

一方、きっぱりしている、というのは気になることがあればとことん調べますし、聞きます。何か見落としがあるんじゃないかとか、やる前によく考えるようです。慎重すぎる方もときにいらっしゃいますが、いずれにしても自分自身が納得できることを重要視されます。結果として、投資を始めてから不安になることは女性の場合は比較的少ないかもしれません。熟慮の末なので、ある程度目的が見えてきていますから、金額の多寡はさほど気にならない様子です。

男性は商品選びに悩み、女性は誰に相談したらいいかに悩む

男性の場合、自分で決定できることに関しては誰かに相談するというのは一番最初に出てくる選択肢ではないようです。したがって、一通りの調べ物をしたら、どういう投資商品を選ぶか、ということに最も時間を割きます。物が良いと思えば買う、ということですね。

一方、女性の場合、とにかく情報源を複数持ちたいと思うことが多いようです。もちろん、意思決定はしっかりしますが、誰かから聞く、誰かに相談する、ということがきっかけになってアクションしていることが多く、それは最後まで続きます。

独立系のファイナンシャルアドバイザーにも、商品の仲介販売ができればいいというだけの人もいれば、相談に乗って一緒に考えることを大事にしている人もいますから、相談する相手を間違えてしまうと、思ったような結果は得られない、ということになります。

儲け話に飛びついて誰にも相談しない人は、結果的には失敗した話も誰にも話をせず、いつの間にか投資の世界からいなくなっている、ということもありますから、相談するという選択肢を持つことは意外と重要かもしれません。

女性はより保守的な運用を好むか

元本保証という考え方が投資には存在しますが、果たしてそれを求めることにどんな意味を見出しているのでしょうか。一つには元本を守ること以上に、予定から大きくそれないことを安心と捉えている場合があります。要は備えたものがなくなったり、あるいは備えが足りなかったりすることに対する不安の裏返しです。保障としての保険の話をより真剣に聞く人が多い、という気はします。その意味で保守的といえば保守的に見えるかもしれませんが、本来それはしっかり考えるべきものなのです。一方で、保険を通じて安心が提供されたのであれば、資産運用に関してはある程度のバッファーを持ちながら余裕を持ってできる、と考えることもできます。プランニングをしてから動くのに向いているかもしれませんね。

夫婦で資産運用の方針を相談することの是非

もちろん、夫婦で様々なことを話し合うことは大事であり、特にお金に関わる話を一方的に決められると夫婦ゲンカに発展することだってあります。投資に対するスタンスというのは千差万別であるため、気の合う夫婦であっても同じスタンスになることは難しいと言えるでしょう。投資において、人の意見を聞くことは大事ではありつつも、同じく当事者であるパートナーの意見を聞くことは、結果的には意外と上手くいかないことがあります。頭ごなしに「投資なんてダメだ」と言ってしまうケースもあるのではないでしょうか。資産運用という得体のしれないものに対しては、殻を閉じてしまう、ということもあり得ますから、どのような生活にしていきたいと思うのか、そして夫婦で意見は違えど足並みは揃えてやっていくことも必要かもしれません。どのような参加の形にせよ、最終的に女性側が前向きになっているケースは、投資活動そのものを夫婦で楽しくやっているケースが多いように見受けられます。

なお、MUFG資産形成研究所が「金融リテラシー1万人調査の概要」というのをそれぞれ若年層編ベテラン層編で出しているので、こちらも参考にしてみるといいかもしれません。