投資は全ての期間を通じて順風満帆というわけにはいきません。

しかし、多くの人が投資の結果に一喜一憂し、そして成績が悪いときほどアクションをしたがります。投資成績が悪いとき、どのような過ごし方をするのがよいのか、3つほどパターンに分けて考えてみたいと思います。

① 投資成績は悪いときもある、と割り切る

えー簡単じゃないよ、と言われそうですが、投資は成功するときも、失敗するときもある、そう自分に言い聞かせてきた人は割り切りができるでしょう。

しかし、多くの場合は、“塩漬け”という発想に陥ります。それは割り切りというより諦めですね。気分的に落ち込んでしまう人もいるのではないでしょうか。

そういう場合は投資から一旦離れて、別のことに打ち込む、という過ごし方ができると思います。ずっと投資のことばかり考えていては視野が狭くなり、判断力が鈍ることもあるからです。新鮮な情報、そして気分転換をした上で、投資の世界に戻ってくる、というのも大事なことの一つです。

投資から離れること以外にできるのは、リバランスかもしれません。

投資のポートフォリオを構築しているのであれば、全体として投資成績が悪いときでも、中身を見てみると投資成績が良いものと、そして悪いものに分かれていることに気づくでしょう。

もし投資が長期的なものなのであれば、今パフォーマンスが悪いということは将来良くなるということだ、そして今パフォーマンスが良いということは将来悪くなるということだ、と考えてリバランス(投資成果のいいものから投資成果の悪いものへの振替)をやってしまう、というのも一つの手です。

リバランスはなかなか勇気のいる行為ですが、割り切ることができる人であれば有効な手段となり得ます。

② 次なる成功を夢見て投資スタンスを変える

投資は全て成功するわけではないですが、負けるのは悔しいものです。

それを糧にしてさらに大きな成功を収めるべく、次の投資アイデア、投資スタンスを考える人は多くいます。あるいは既に負ってしまった損失をできるだけ早く補填しよう、と思う人もいますね。

一番やってはいけないのは、今までやってきた投資スタンスで失敗をしたから、全く逆の投資スタンスに切り替えをすれば上手くいくのではないか、と考えることです。

これを思ったあなたは、投資には成功も失敗もある、ということを忘れ、その時々の成功を追い求めてしまっています。その先にあるのは、行く先々での失敗、かもしれません。

新しい投資アイデアの発掘に前向きに取り組むことは大事ですが、もっと上手くやれるはずだ、と考えるのは行きすぎる場合があり、注意をしなければなりません。

③ 投資成績が悪くても納得できる方法に移行する

そもそも投資成績が悪い理由をあなた自身は把握できているでしょうか。

恐らく把握できていない人ほど、投資結果に対して納得がいかず、もやもやとした期間を過ごすか、焦って行動をして失敗をしてしまいます。

確かに投資は“結果”が全てです。でも、結果だけ見ていても次のアクションは必ずしも決まりません。

ここで大事なのは、

「投資結果が悪いと納得できない投資家」

「投資結果が悪くても納得できる投資家」

は全く異なるということをまずは理解することです。

投資は自己責任とはよく言ったものですが、要は他人に任せた運用は全て自分のやっていることとして責任転嫁される、ということでもあります。

部下や使用人と同じで、「あなたの代わりにちゃんと動いてくれたかどうか」を評価する必要があります。

もし “私があなただったらこうはしない”と思う要素があるのであれば、きっとあなたは納得ができませんから、責任を取らされるのは嫌に思います。

これは、どういう運用がなされていればあなた自身がその責任を追認できるのか、を考えるいい機会になります。

  • 「こんなタイミングでハイテク株式を持っているなんて」
  • 「短期売買なんてやっているから失敗したんだ」
  • 「リスクを取りすぎていやしないか」

ここで注意したいのは、この話は②とは違うということです。もっと上手くやれるはずだと考えるのではなく、【自分が受け入れがたかったものを除く】ことを考えるのです。

  • 「投資方針が長期目線でないので、一度落ち込んだら戻ってこない」
  • 「しっかりとした投資哲学が見受けられないから恐らくファンドが続かない」
  • 「セクターを絞ってしまっているから、負けるときは負ける」
  • 「中身が見えないから判断しようがない」

成績が悪いときほど投資家としての成長がある

②を行う人は多いですが、③を行うことができれば投資家として一回り大きくなることができると私は思います。

投資に失敗はつきものです。ただ、失敗することと一時的に投資成績が悪いことはイコールではありません。投資を“塩漬け”にするのではなく、そこから何かを得て、ただの失敗ではなく、“納得した上で”一時的に投資成績が悪いだけだ、と言えるようになれるとよいのではないでしょうか。この“納得した上で”というのが、①と大きく異なるところでもありますね。分別のある投資家を是非目指してみてください。