恒基兆業地産 (ヘンダーソン・ランド・デベロップメント)は、李兆基が創業した香港を代表する不動産会社。世代交代を終えてなお、香港経済を牽引する。
目次
サマリ
恒基兆業地産 (ヘンダーソン・ランド・デベロップメント)は、新鴻基地産(Sun Fun Kai Properties)の創業メンバーであった李兆基(Dr. Lee Shau Kee)が1976年に分社化して創業し、1981年に香港証券取引所に上場し、その後ハンセン指数の構成銘柄に選ばれている。
香港で不動産開発、オフィスビル・商業施設、ホテル経営を営む。中国本土でも不動産開発に従事する。香港の有名なビル・商業施設でいうと、「国際金融中心(International Finance Centre)」「宏利金融中心(Manulife Financial Centre)」「屯門時代広場(Tuen Mun Trend Plaza)」が挙げられる。居住用ではThe Beverly Hills、Grand Promenade、Grand Waterfrontが有名。
傘下には、投資会社の恒基兆業発展(Henderson Invesment Limited、97/HK)、都市ガスの香港中華煤気(The Hong Kong and China Gas Company Limited、3/HK)、ホテル運営の美麗華酒店企業(Miramar Hotel and Investment Company Limited、71/HK)、不動産投資・フェリー運営の香港小輪(Hong Kong Ferry (Holdings) Company Limited、50/HK)などの上場子会社を擁する。
2002年、2005年にはそれぞれ非上場化を試みたが、いずれも既存の株主からの反対があり、実現には至っていない。
特徴
筆頭株主:Henderson 約72%
同銘柄は引き続き、恒基兆業(つまり、Lee Shau Kee Family)により保有されている。
配当利回り:6%程度
外部格付け:なし(2021年11月時点)
株価推移
TradingView提供チャート 12 HENDERSON LAND
最近のトピック
2019年、創業者であった李兆基氏が91歳という高齢を迎えて経営から退いたことで、香港の4大大富豪が全て世代交代を終えたこととなった。優良株を多く抱えたことから、ウォーレン・バフェットのように見られており、イギリス資本が仕切っていた香港経済から主導権を奪うことに成功した人物のうちの一人であった。
近年、香港では住宅不足が問題となっており、不動産価格高騰の中で、若者にも手の届く価格の不動産を提供するため、課題に取り組んでいる。
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*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。