快手科技 (クアイショウ)は中国のモバイル向けショート動画、ライブ動画、ライブコマースアプリの運営会社。南米や東南アジアでも展開し、海外事業にも注力。

サマリ

快手科技 (クアイショウ)は2011年に創業した、中国のモバイル向けショート動画、ライブ動画、ライブコマースアプリの運営会社である。なお、中国本土では「快手」、南米では「Kwai」、南アジア地域では「Snack Video」としてアプリを展開している。

ライブ動画による投げ銭収入が売上の半分以上を占めているが、広告収入やライブコマース収入もある。登録ユーザー数ではTikTokに次ぐ第2位の規模となっている。

共同創業者の宿華(Su Hua)はグーグルチャイナとバイドゥの幹部を経てCheng Yixiaoとともに同社を創業。両者ともエンジニア出身である。

2021年2月5日に香港証券取引所に上場、その後ハンセンテック指数の構成銘柄に組み入れられている。

海外事業の強化に取り組んでいるものの、国内のライブ動画市場の競争は激しく、収益構造の多角化は急務とされている。

特徴

筆頭株主:テンセント 約22%

同銘柄の筆頭株主はテンセント・ホールディングスである。

配当利回り:N/A

外部格付け: N/A (2021年7月時点)

株価推移

TradingView提供チャート 1024 KUAISHOU

最近のトピック

新型コロナウィルスの流行を受けて、在宅時間の増加とともに、同社のアプリは成長を遂げたが、その後の経済活動の再開を受けての課題は多く、上場後決算でも赤字となった。上場後6ヶ月間のロックアップ期間(株式全体の約4分の3が対象)が経過したこともあってか、同社の株価は軟調な動きとなっている。

米国向けのショート動画サービスとしては「Zynn」を提供してTikTokに対抗してきたが、2021年8月20日をもってサービス提供を終了することを決定した。

ニュースピックアップ

How Kuaishou, Hong Kong’s hottest IPO in 2021 became cautionary tale of over exuberance in Chinese tech stocks 

South China Morning Post

TikTok競合の快手が株価急落、ロックアップ明けで売り殺到

Bloomberg

中国動画アプリ、「快手」、株価下落で創業者が資産17億ドルを喪失

Forbes Japan

ショート動画「快手」上場後決算で赤字転落の訳

東洋経済新聞

中国の快手科技、香港上場ー初値で3倍近くに値上がり

Bloomberg

中国「ショート動画」のユーザー数が8億人突破

東洋経済新聞

*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

↓ この記事が気に入ったらシェア ↓