みなさん、こんにちは。宮脇健です。2020年ももうすぐ終わりですね((((;゚Д゚)))))))
2020年の金融市場振り返りについては別稿にてまとめさせていただきましたが、ここでは個人的な一年の振り返りをしてみます。様々な取り組みができたことで大きな成長に繋がったと確信しています。いくつか例を取り上げてみます。
目次
オンラインポートフォリオ診療の実施
今年の最大の試練は何といっても新型コロナウィルスの流行でした。
みなさんにとってもお仕事やご家庭に大きな影響があったことと想像します。
私の場合、お客様と会って直接相談に乗る、というのが一般的でしたから、「在宅ワーク」「リモート」というのは難題でしかありません。対面営業をしていた保険の外交員、証券マンなどは同様に苦しかったとも聞きます。
そんな中ではありましたが、「オンラインポートフォリオ診療」という名目のもと、リモートでのご相談に乗ることにチャレンジしました。気づいたこととしては
- ご自身の資産であるにも関わらず、把握していない方が多い
- 担当者と長らく連絡をとっていない方が多い
- リモートだと女性の割合が増え、家族が周りにいることが多い
などがあり、一つのきっかけ作りができた、と感じました。ただ、30分や1時間の会話でコンパクトに話せることが満足に繋がる人もいる一方、よりしっかり時間をとって話したいとなったとき、リモート会議は疲れる、という面もあります。空間を共有していない分、ふとしたときに相手との距離を感じてしまう人もいるので、「人と人との関係」で成り立つ面がある私の仕事にとって対面営業にはそれなりの意味があったのだと気付かされる瞬間でもあります。
現在はオンラインポートフォリオ診療を毎週土曜日午前中に行っていますので、興味があればFacebookページのイベントより申し込みください。
個人ウェブサイトの開設
今まさに見ていただいているブログがある、このサイトですが、私個人のブログサイトです。これから先、誰とどんな仕事をするにしても、「オウンドメディアを持つことはプラスにしか働かない」と言われ、始めることにしました。もちろん、コーポレートサイトでできる部分もありますが、こういうITスキルもまた個人で持っておくに越したことはありません。
わざわざ自己紹介や売り込みをせずとも、「なんかいい人見つけた!」みたいな出会いが訪れることに、こそばゆい感じとまた面白さを見出しています。好き嫌いはあるでしょうが、表面を取り繕う仕事ではなく、本音の部分も含めて「人とのお付き合い」が生まれることは私の人生にとってもプラスでしかありません。
その他にもTwitterやFacebook、Youtube、LinkedIn、note、Voicyなど色々とメディア研究はしましたが、多分残っていくメディアとしてブログサイトは貴重だと感じます。
Youtubeチャンネル「4649香港!」への参画と香港フリーペーパーへの掲載
仕事柄、香港経済が落ち込むことはあまり嬉しくはないのですが、景気の波というのはどうしようもありません。
香港も色々と激動の年を過ごしましたが、その中で感じたのは、「香港に対して思い入れのある人の多さ」でした。私の場合、長く住んでいるわけでもありませんし、世界一香港好き!みたいな感情があるわけでもありません。(すみません、冷たくて笑)因果に導かれてこのタイミングでこの地に足を踏み入れたわけですから、私にとっての香港はきっとこれから育まれていくものなのだと確信しています。
そんな私ができることの一つは、香港を盛り上げていく存在になること、であろうと感じます。
皆さんの「思い入れ」が遠のかないように、そして物理的に移動できず、ポッカリ空いた今の期間でもしっかりと香港を感じていられるように香港を発信し続けることです。そのきっかけをいただいたのはYoutubeチャンネル「4649香港!」への参画でした。
個性豊かなメンバーと様々な角度から香港を紹介していこう、というものです。とはいえ、広東語が話せるわけでもない私が提供できるものなんて、金融の話くらいしかありません。が、GoProを購入して撮影と編集技術を身につけ、何とかチャンネル始動までいくことができました。
ちなみに、香港初の週刊フリーペーパーPPWにもグループとして紹介いただきました。
スラムダンクの安西先生「あきらめたらそこで試合終了だよ。」
さらにパワーアップすることを誓いたいと思います。
新会社「ピルモント(Pyrmont)」におけるジャパンデスク設立
これが今年一番大変だった部分ですが、まずは新会社にて2020年末を無事に迎えられるところまで来ました。支えていただいた方々には本当に感謝しかありません。そしてじわじわとではありますが、本当にアクションして良かったと感じています。
IFAというのは、表面的には同じに見える、が中身が全く違う、このことをまざまざと感じました。香港系IFA、欧米系IFA、グローバルIFAなど、様々な方と話しましたが、これもまた違っています。もはやただの保険会社というところもあれば、しっかりとIFAとしての「価値」を提供しようとしているところもあります。
提供できるサービス、所属アドバイザーに対する考え方、顧客に対する考え方、担当者の考え方、恐ろしいほどに千差万別です。したがって、それぞれを私自身が選び、決めていくことができます。そこに日本人というファクターが入ってくるわけなので、これを上手く舵取りすることが私にとっての経営課題になってきます。
これまでのところ得られた感想としては、「従来の香港IFAと全く異なるアプローチをしているので先入観を持っているとびっくりはする。しかし、良い方向、良いサービスに向かっていることは理解できる。」などがありました。
如何せん、真っ直ぐな性格をしていますので、一人で突っ走りすぎず、歩調を合わせることを意識して、お客様とともに成長していきたいと思います。
〜 積み残し 〜
他の日本人の参画について
他の外国人メンバーや事務スタッフがいるとはいえ、ジャパンデスク一人は寂しいよね、という声も聞かれます。
個人的にはこれまでもダイバーシティ(多様性)の中で生きてきたので不安はありませんが、お客様にとってそう感じられるかどうかはきちんと受け止めるべきと思っています。従来の香港IFAのようにピラミッド型の販売ネットワークのようなものを築くことはありませんので、
「一人ひとりのお客様とその人生を大事にし、ファイナンシャルプランニングという仕事に全力投球できる人」
がもしいればいつでも歓迎です。ただし、それは会社を大きくするためではありません。私たちはあくまで「プロフェッショナルの集団」です。
顧客フレンドリーと収益性の天秤
私の場合、従来のオフショア積立や海外積立と呼ばれる、保険ファンドラップ積立のような商品をご紹介することはありません。しかも、それをさらに下の代理店に流したりもしません。シンプルに申し上げて、手数料面などで顧客フレンドリーでないし、そのことは香港の金融当局としても注意喚起をしています。
一方で、そうした運用を継続すべきかどうか、に関してはよく検討する必要がありますから、ご相談あるいは移管という形でお受けできる可能性はあります。
セールスの世界には「高いものを売る力」を評価する文化がありますが、その結果、気付かぬうちに顧客フレンドリーが失われていては意味がない、それではどちらが顧客なのか分からない、と私は思います。
もちろん、儲けなければ仕事にはならないのも事実ではありますが、セールス上がりでない私には難題です。「正当なサービスに対して正当な対価を正当な人物が受け取る」を意識しつつ、顧客フレンドリーと収益性の天秤と戦っていきたいと思います。お客様に喜んでいただき、そして安心を届けることによって成長していくことを目指します。
「よい伴走者と出会い、二人三脚でよい資産運用ライフを送りましょう」
それでは皆さん、メリークリスマス&よいお年を!