今回は、香港に移住をするとしたらどんなメリットとデメリットがあるのか、少しだけまとめてみたいと思います。

メリット① 税金がとにかく安い

香港に住むという選択を自分からする人の多くは、税金の安さについて挙げます。所得税にしても平均15%程度、最大税率17%ですし、贈与税や相続税がありません。資産運用においてもキャピタルゲインやインカムゲインに対して税金はかかりません。税務申告という観点ではこれほどシンプルな地域はない、と言っても過言ではないでしょう。日本でしていた仕事を全く同じように香港でできるのだとしたら、その分だけ手取りは多くなります。

メリット② 永住権が取得しやすい

投資ビザなどを発行する国は世界にも多くありますが、永住権となると徐々に厳しくなっている印象を受けます。香港の場合は7年間就労ビザを更新し続ければ、いわゆる「永久居民」というステータスに変えることができます。中国国籍にする帰化という選択をする人も中にはいますが、基本的には日本国籍香港永久居民が多いと思います。また、インターナショナルな地域なので、他国籍香港永久居民または複数国籍香港永久居民がそれなりにいる印象です。

香港永久居民になるとAPACビジネストラベルカードという、空港のイミグレで外交官と同じレーンを通ることができるカードの取得も容易になるようです。まさに国際ビジネスパーソン向けですね。

メリット③ 治安が良い

海外だと治安が悪いのでは、と思う人は多いですが、実際日本ほど治安の良い場所はありません。落とした財布の中身がそのままちゃんと返ってくることに感動する外国人も多いらしいですね。

ただ、香港も比較的治安が良い部類に入ると思います。もちろん、犯罪がないわけではありませんが、日々過ごす上で何か警戒をし続けなければならない、ということはありません。電車の中でカバンを前にする中国人は見かけますが、香港人は邪魔になるくらい概ねカバンは後ろのままです。

メリット④ 日本のものは大体手に入る

香港は日本からとても近く、そして親日家も多いです。実際、日本に行ったことのある香港人も多いです。日本の食品も多く輸出されており、街の至る所に日本料理店があります。中には香港人、中国人オーナーのお店がありますが、日本人オーナーの日本料理店もたくさんあります。百円ショップやディスカウントストア、コンビニも揃っており、食事や買い物で日本のものがない、ということは多くありません。もちろん一部のものは日本よりも高価ではありますが、日本のものは大体手に入るといえるでしょう。

デメリット① 住宅費が高い

香港の不動産は住む側にとっては最悪、持つ側にとっては最高と言われます。不動産価格は極めて高く、したがって賃料の割に広い部屋に住むことはできません。もし広い部屋を好むのであれば、高い賃料を払うか、少し中心部から離れたところに住むしかありません。

といっても香港内は多くの場所が1時間圏内くらいですし、離島であってもフェリーなどで通うことができますから、住む場所にこだわりのある人であれば、あえて中心部を外して、山や海に囲まれつつ大都会にも近い、独特の香港ライフを楽しむ方も多いと思います。

デメリット② 子どもは一人にはできない

香港では法律上、12歳以下の子どもを一人にしてはいけません。なので、留守番させたり、公園で遊ばせたりするも誰かの手を借りなければなりません。ただ、香港にはヘルパーさんを雇う文化があり、インドネシアやマレーシアから働きに来ている方々の手を気軽に借りることができます。

そのため、信頼できるヘルパーさんがいれば逆に子育ての面倒さから解放される面があったりするようです。インターナショナルスクールで子どもを育てられますしね。

デメリット③ 医療費が高い

香港の場合、基本的に医療費は自己負担です。それに病院によって医療費が違っており、それにより混雑具合も異なります。一方で、民間の医療保険は充実していますから、求める医療の質に合わせて医療保険に加入される方が多いように見受けられます。日本にわざわざ帰って治療を受ける場合もありますが、その場合でも海外へのアクセスの良さもあり、他国への医療ツーリズムなども検討しやすいと思います。

まとめ

さて、色々とメリット・デメリットを見てきましたが、一旦海外に出れば、不思議と匿名性は保たれるため、パパラッチに追われたくない有名人などもいますし、香港を拠点にアジア各地で活躍する方も多くいらっしゃる印象です。香港という独特の地に慣れることができるかどうかはあなた次第ですが、これまでと違う世界が見えてくるかもしれませんね。