聯想集団 (レノボ・グループ)は香港に本店を置く、中国のPCメーカーであり、世界最大。IBMのPC部門買収を経て世界へ市場を拡大してきた。

サマリ

聯想集団 (レノボ・グループ)は1984年創業、香港に本店をおく、世界最大のPCメーカーである。消費者向けのパソコン、サーバー、ワークステーションに加え、タブレットやモバイル、インターネットデバイスも主要製品とする。

もともとは中国科学院の研究所員が設立したもので、1994年に香港証券取引所に上場、1997年には中国国内でパソコン売上トップとなった。

かつては「Legend(レジェンド)」というブランド名を使用していたが、2003年からは国外展開を踏まえて「Lenovo(レノボ)」に変更し、2004年も英語の社名もレノボとなった。2004年にはIBM社のPC部門も買収しており、世界市場シェアでもデルやヒューレットパッカードと競う存在となった。

CEOは中国人が務めることが多かったものの、取締役の過半数は外国人が占め、NECや富士通のパソコン事業などを傘下に収めたときも、現地出身の幹部に経営を任せる社風を保ったのが特徴的。

特徴

筆頭株主:Legend Holdings Corporation 約37%

同銘柄の筆頭株主は投資持株会社のレジェンド・ホールディングスであり、さらにその筆頭株主は中国科学院(持株比率65%)である。

配当利回り:4 – 7%

外部格付け: S&P500 BBB- / Moody’s Baa3 / フィッチ BBB (2021年9月時点)

株価推移

TradingView提供チャート 992 LENOVO GROUP

最近のトピック

レノボは半分を自社工場で生産しており、世界的な半導体不足の中でも2021年にかけては売上高、純利益ともに好調を継続している。

香港上場から27年の時を経て、2021年には上海「科創板」での重複上場が発表され、話題となったが、上場承認が下りた後、10月に入って上場申請を急遽取り下げている。理由は定かではない。上場は中国預託証券(CDR)を利用し、発行済み株式の10%以下の新規発行で資金を調達する予定であった。CDRを用いた重複上場は先駆けとして受け止められていた。

ニュースピックアップ

レノボ、上海「科創板」上場申請を取り下げ

日本経済新聞

レノボ、1700億円調達 上海「科創板」への上場で

日本経済新聞

中国レノボ、4-6月期利益2倍超 市場予想上回る

Reuters

中国PCレノボ「半導体不足は最大18ヶ月続く」

東洋経済オンライン

中国パソコン・レノボが上海に「里帰り上場へ」

東洋経済オンライン

レノボ創業の柳氏引退、IBM事業買収で世界企業に

日本経済新聞

*本稿の内容はあくまで個人的見解であり、所属組織とは無関係です。また、当該銘柄の売買を推奨するものではありません。

↓ この記事が気に入ったらシェア ↓