日本人である以上どこかの時点で日本に帰ることはあります。そのときに海外で築いた資産をどのようにすべきか、人によってその回答は異なって然るべきです。しっかりと検討していきましょう。
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本帰国後の予定
資産のことが気になるのは仕方ないとして、そもそもご自身やご家族は今後どのようにしていくことを考えているのでしょうか。もちろん本帰国が直近の決定である以上その先のことは考えられない、という人も多いと思いますが、資産の取り扱いに関して言えば将来の可能性を考慮するのも一つの方法です。
- 本人は帰国するが、家族は海外に残る
- 本帰国して数年後にまた海外に出てくる可能性がある
- 将来的に留学等で家族が海外に出る可能性がある
日本に資産を引き揚げる場合、多くは日本円になるでしょうから、外国通貨の保有、国際送金のしやすさ、などは日本では得づらいサービスかもしれません。ご自身の人生において海外という可能性が残るのであれば、逆に言えばその対策にもなるわけです。
海外資産のメリット
絶対的なメリットを挙げるのは正直難しいです。日本にいてもできる海外投資の選択肢は確かにあります。でも、海外にいる間にしかできない海外投資(現地投資)もあります。少なくとも海外にいると日本でできないことの多さにも気づいたのではないでしょうか。海外から日本を見られるだけで随分違ったポジションにもう既に来ているわけです。それを活用しない手はありません。
人と違う選択肢を持ち得るのだから、それがメリットになることもあるでしょう。外貨預金なのか、株式なのか、投資信託なのか、不動産なのかによってもメリットの度合いは変わってくるかもしれません。単に利回りがいいかどうかだけでなく、ご自身がどう活用できるのか、柔軟に思考してみることをお勧めします。
残されるのは大切な資産
日本に資産を置いておいたら将来何が起こるか分からないので海外に資産を置いておきたい、という考え方のもとに動く人も確かに存在します。大切な資産、守りたいですよね。
一方で、海外に資産を置いておいたら何かあったときに対処できるのか、という観点もあります。一つは、非居住者として維持できるのかという仕組み的な課題です。銀行口座など、非居住者となったら自動的に閉鎖に向かうものもなかにはあります。だからといってそのまま放置しておくのも気づかない間に凍結されてしまう恐れがないわけではありません。そうなったら現地にわざわざ赴いて手続きをする羽目になるかもしれません。その時に名前や住所、身分証、電話番号その他諸々が当時と同じ、とは限りません。
仮にご自身に万が一のことがあったら、その対応をするのは残されたご家族です。海外に資産を置いておくなら、大切な資産だと思ってメンテナンスのことをしっかり考えておきましょう。現地の誰かが手助けしてくれる可能性があるのか、そういう仕組みになっているのか、などを検討しましょう。
帰国前に考えるか帰国してから考えるか
帰国前はバタバタして、という人もいるでしょうし、今後も出張などで現地に用がある人もいるでしょう。特に何も考えずに銀行口座などがそのままだ、という場合、少なくとも帰国して数年経ったら一度立ち止まって考えましょう。
だんだんと距離が遠くなっていることや存在そのものに気がつく頻度が下がっていることがありますよね。ところで、今後も必要でしょうか。それを考えるのは今でなくても、と思ったとしても、ついでがあるうちに、そして元気なうちに断捨離してみてはいかがでしょうか。時間が経てば経つほど対処しづらくなるものがあるのは日本にいても海外であっても変わりません。
資金の引き揚げ方も要検討
海外から資金を引き揚げ、日本に戻す、これが一番身近で今後手間の少ない安全策になる人もいるでしょう。
このときもどのように資金を引き揚げるのか、いつ引き揚げるのかは検討する必要があります。帰国前に取り組んだ方がいいこともありますし、帰国後に取り組まざるを得ないものもあるでしょう。
上手くやらなければ手数料がたくさん取られたり、場合によっては税金のかかり方も変わるかもしれません。胃引き揚げたことによってやるべき税務申告、引き揚げなかったことによってやるべき税務申告、違いがあります。例えば5,000万円以上など大きな金額が動くのであれば、予めその影響を考えておいた方がいいでしょう。
一般の人が思うよりも、考えた方がいいこと(考えることで得をすること)はたくさんあります。まずはご自身のお金周りがどのようになっているのか、整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。